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イタリア旅行記1

※この記事はgooブログから移行・変換したものです。

旅行記は書かないとか言ってましたが、4月から忙しい……あまり更新しなくなると思うので取り敢えず1日(2日)分だけ…。

多分長くなります(汗

■イタリア旅行記1 1・2日目 ~ローマ・ヴァチカン編~

(家→成田→ローマ間は省略します)

成田から12時間ほどでローマレオナルド・ダ・ヴィンチ空港に到着。
機材変更の影響で2時間ほど遅延していました。
因みに日本との時差は8時間(サマータイム時は7時間)です。

空港からバスでホテルに向かってる途中、コロッセオ(コロッセウム)が見え内心興奮気味w
政治の中心ローマと言えど、新しい建物はあまりなく古い建物が目立ちました。

この日は、明日に備え早めに就寝しました。

次の日、最初にヴァチカン市国へ向かいます。

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▲ローマとは塀を介して仕切られています 中央にあるのはヴァチカンの紋章でしょうか

まずはヴァチカン美術館から。

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▲ヴァチカン美術館中庭(Cortile della Pigna)

Pignaとは写真の松ぼっくりを意味しているようです。
何気なくポツンと置いてありますが、この松ぼっくり、ローマ帝国時代の1〜2世紀に作られた噴水だそうで、旧サン・ピエトロ大聖堂前庭の中央に置かれていたとか…。

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▲豊作の女神 胸に無数についているのは牛の乳房らしい

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▲地図のギャラリー 天井が美しい

この地図のギャラリーの壁には天文学者イニャーツィオ・ダンティの下絵に基づいた地図がフレスコ画で描かれています。



あぁ、現地ガイドさんの説明を忘れてしまったので説明ができないorz



この後、ミケランジェロが450日かけて描いたといわれる『最後の審判』があるシスティーナ礼拝堂に入ったのですが、絵自体は撮影禁止だったため省略します。

そして、サン・ピエトロ大聖堂へ向かいます。
世界史の教科書上の存在だったものが目の前へ…。

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▲少し傾いてますが、紛れもなくサン・ピエトロ大聖堂です

サン・ピエトロ大聖堂はローマ皇帝コンスタンティヌス1世の指示により、315年から120年の歳月を費やして完成した、規模・装飾ともにイタリア随一の宗教建築です。

現在、残っているのは1626年に完成したバロック様式の2代目聖堂です。

もう少し遠くから撮った方が良かった気がします…。

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▲聖堂の名前の由来となった聖ペテロ 天国への鍵を持つ

因みにこの聖堂は聖ペテロの墓所の真上に立てられています。

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▲ローマ法王もといローマ教皇がお住まいのヴァチカン宮殿

では内部へ。

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▲入口付近にあったミケランジェロの出世作『ピエタ像』

中へ入り中央部まで行くと一際大きなクーポラ(ドーム状の屋根)に目が向きます。

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▲窓から差し込んだ光が何とも幻想的

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▲ベルニーニが製作した聖ペテロの司教座

あまり長く紹介すると収まりきらなくなるので、次へ行きます。

ヴァチカン市国を後にした後、昼食のレストランへ向かいました。
店内には中田英寿選手のサインや若き日の東山紀之さん、小澤征爾さんの写真などが飾ってありましたよ♪

次に向かったのが真実の口で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会。
…なんですが自分のカメラでは撮影していないので省略します。

そして前日見た、コロッセオ(コロッセウム)へ。

まず前に見えるのがコンスタンティヌスの凱旋門。
教科書にも載っているアレです。

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312年のミルヴィオ橋の戦いでの勝利を記念して、当時副帝だったコンスタンティヌス帝が315年に作らせた凱旋門だと言われています。

で、隣にあるのがコロッセオ(コロッセウム)です。

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▲中途半端な撮り方

80年に完成した周囲約527m、高さ約48.5m、収容人員約5万人の4階建て円形闘技場です。
当時は、残酷な闘技会が市民最大の娯楽で、剣奴や猛獣の闘いが連日のように繰り広げられていたようです。
「パンと見世物」で有名ですね。

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▲所々修復されているようで、ローマ帝国時代のものは一部の壁や床にある程度

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▲コロッセオ(コロッセウム)から見たフォロ・ロマーノ

フォロ・ロマーノは紀元前509年から続いた古代ローマ帝国の政治・経済・司法・文化の中心地で、歴代皇帝が権力を誇示するためにつくり上げた様々な遺跡群が残っています。

さて、次に向かったのはトレヴィの泉とスペイン広場(なんだか盛り沢山だなこのツアーw)。

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▲自分の注意力不足でこんな写真しか撮っておらず…

背を向けてコインを1枚投げ入れるとローマ再訪が叶うという言い伝えは有名ですね。
因みに現在は、コイン2枚で「恋が成就」、3枚で「恋人と別れられる」だそうですw

なんだかなぁ…。

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▲映画『ローマの休日』で有名なスペイン広場 見たことありませんがw

とりあえずこれでローマ観光は終わりです。

もう少し書き方を変えたほうがいいかもしれません。
次回書くときまでに考えておきます。

では。

▼イタリア旅行記一覧

・イタリア旅行1~2日目(2009/03/15~03/16) ~ローマ・ヴァチカン~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~アッシジ~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~シエナ~
・イタリア旅行4日目(2009/03/18) ~フィレンツェ~
・イタリア旅行5日目(2009/03/19) ~ピサ~
・イタリア旅行6日目(2009/03/20) ~ヴェネツィア~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ヴェローナ~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ミラノ~
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イタリア旅行記2

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何となく、放置してあったイタリア旅行記でも。

■イタリア旅行記2 3日目(2009/3/17) ~取り敢えずアッシジ編~

ローマ観光を終えた3日目の朝、次の目的地アッシジ・シエナへと旅立ちます。

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●アッシジ-Assisi-

イタリア共和国ウンブリア州ペルージャ県のコムーネの一つ。人口は約2万4000人。
フランシスコ会を創設した聖フランチェスコが生誕した地として有名で、「アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群」として世界遺産にも登録されています。
他に、女子修道会「クララ会」を創設した聖女キァーラを祭る「サンタ・キァーラ修道院」もあります。

●シエナ-Siena-

イタリア共和国トスカナ州シエナ県のコムーネの一つ。人口は約5万5000人。
フィレンツェと肩を並べる芸術の町で、中世の街並みの面影を色濃く残していることから1995年に、「シエーナ歴史地区」として世界遺産に登録されました。
またシエナは金融都市としても有名で、現在営業している銀行としては世界最古の「モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行」(1472年創業)の本店があります。

ローマからバスを使って、まずアッシジに向かいます。

車窓に揺られてしばらくすると線路が見えてきました。
来るかなと思ってカメラを構えていると来ました!

あっという間に通り過ぎて行く…。
日本で言うスーパー特急(北越急行とか)みたいな感じ。

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▲バスの窓越しに撮影

そして、トイレ休憩を終えてすぐにアッシジへ到着。

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まるで城塞都市のような光景。
それもその筈このアッシジはローマ帝国時代から続く古代都市で、北方からの異民族からの攻撃に備え城壁を構えたとか。

山の麓の駐車場で下車しエスカレーターで山の途中まで登ります。

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何というか素晴らしい眺めでした…。メタボには厳しい町ですがw

眼下には眩しい程白く光り輝く硬葉樹が。

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そうオリーブです。
地中海性気候区分に属するアッシジならでは。

少し歩くと前にサンタ・キァーラ修道院が見えてきました。

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この修道院は、聖フランチェスコの精神に従った女性キァーラのグループが建てた女子修道院で、1257年に完成しました。
中では現在も修道女の方々が暮らしているようで、日本人の方もお一人いらっしゃるようです。

修道女の方々の食事は豆と米?で作ったお粥のようなものらしく(一日2回)、外出も禁止されており、ミサの際も2階の謁見席から参加されるようです。

修道院内は撮影禁止なので省略。

更に歩くと…教会の中に神殿をぶち込んだような建物が見えてきました。

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「あれ、パルテノン神殿じゃね?(違)」※パルテノン神殿はギリシアのアテネにありますw

と言っても、強ち類似点がない訳ではないんですね。
というのもこの建物は「ミネルバ神殿」という神殿なのですが、この「ミネルバ」はローマ神話内での「勝利・知恵の神」でギリシャ神話で云う「アテナ」に相当するものなのです。

因みに現存する本家のパルテノン神殿は紀元前5世紀のものですが、この神殿は紀元前1世紀のもの。
そのため建築様式も、ドーリア式・イオニア式のパルテノン神殿に対してこの神殿はコリント式となっています(銀行建築とかでよく見る様式ですね)。

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コムーネ広場反対側の光景。素敵です…

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アッシジには19・20世紀になって手を加えられた道も多くありますが、こういった中世の雰囲気を残した小道も残っています。

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これも中世の建物だとか。

そして見えてきたのがフランチェスコ聖堂。

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▲正面から

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▲側面から

この聖堂はアッシジに生まれ死後に聖人に列せられたアッシジのフランチェスコの功績をたたえるために建設されたといわれています。
1228年に教皇グレゴリウス9世によって建築が始まり、1253年に完成しました。

この教会の面白さは斜面を有効に利用するため建物が上下2段に分かれており、上部分がゴシック様式、下部分がロマネスク様式になっているところでしょう。
1997年に発生したウンブリア・マルケ地震で聖堂が大きく損傷してしまったらしいのですが、2000年には元の姿へ修復されたらしいです。
(この間の地震でまた壊れていなければいいのですが…)

この後昼食をとりました。
トリュフのパスタと鶏肉料理でした。

トリュフは少し不気味でしたが慣れれば結構おいしいんじゃないかと思うように…。

デザートはこれまたたんまりとしたチョコレートケーキ。
サービスで二切れも貰ってしまいましたw

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この景色を最後にアッシジを後にし、次の目的地シエナへと向かいます。



シエナ編はまた今度。



無性に『薔薇の名前』が見たくなってきた。

▼イタリア旅行記一覧

・イタリア旅行1~2日目(2009/03/15~03/16) ~ローマ・ヴァチカン~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~アッシジ~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~シエナ~
・イタリア旅行4日目(2009/03/18) ~フィレンツェ~
・イタリア旅行5日目(2009/03/19) ~ピサ~
・イタリア旅行6日目(2009/03/20) ~ヴェネツィア~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ヴェローナ~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ミラノ~

イタリア旅行記3

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イタリア旅行記3 3日目(2009/3/17) ~シエナ編~

昼食を摂った後再びバスに乗りシエナへ。

走ること約1時間、左手にでっかい湖が見えてきました。

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添乗員さんによると、この湖は第二次ポエニ戦争真っ只中の紀元前217年にハンニバル率いるカルタゴ軍と共和政ローマ軍の戦場となったトラシメヌス湖(現:トラジメーノ湖)らしいです。

ポエニ戦争というと「カンネーの戦い」とか「ザマの戦い」とかの方が有名ですが、この「トラシメヌス湖畔の戦い」も結構有名ですよね。

この戦いで完全に優勢ではなかったハンニバルは自軍の弱点を補う方法を考え、紀元前216年の「カンネーの戦い」では大きな成功を収めました。
しかしその後の結果はご存知の通り、紀元前202年の「ザマの戦い」ではスキピオ率いるローマ軍に大敗します。
そして最終的にカルタゴは第三次ポエニ戦争の際に滅ぼされたというわけです。

・・・まぁ世の中甘くはないということで(笑)。

さて更に走ること2時間、ようやくシエナに到着です。
世界遺産に登録された歴史地区ということで車の通行は禁止されているらしく歩いて中心地まで向かいます。

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イタリアの古い街並みらしく赤レンガ造りの建物が良い味を出しています。
因みにこの建物群は13〜14世紀に建てられたもので、現在も当時の姿のまま残っているそうです。blog_import_4e3fa6ef29211.jpg
▲模型の世界のような街並み・・・

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▲壁に貼ってあった芋虫のマーク

この芋虫は何かというとこの建物がある地区のシンボルを表わしているとか。
というのもシエナの街にはいくつかの地区があり、各地区ごとにシンボル(カタツムリ、フクロウ、貝、ヤマアラシ、ユニコーン、キリンなど)を持っています。

後述しますが、毎年夏にはこれらの地区が一同にカンポ広場というところに集まりパリオ祭という祭を開催しています(約800年の歴史があるらしい)。
祭のメインはカンポ広場を使った競馬レースで、敵地区の買収など基本的には何でもありだとか(笑)。

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▲ケーキのディスプレイ? イタリアは何でもお洒落ですね

そしてシエナのメイン、ドゥオモ(シエナ大聖堂)に到着。

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▲メタルエイジ・シエナ支部(違)

西日が当たっているせいか余計に輝いて見えました。

この聖堂は上部がゴシック様式、下部がロマネスク様式というアッシジのフランチェスコ聖堂と同じ造りになっています。
2つの様式が見事に調和し、垂直な尖塔、黒と白の大理石によるコントラスト、バラ窓を囲む聖人像がなんともいえない荘厳さと美しさを醸し出しています。

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それにしても突き抜ける様な蒼、光り輝く白…。
美しい…。

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これが先程言った「カンポ広場」。
この広場の端にある円周上の道がパリオ祭の際に競馬のトラックとなります。

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広場にはこんな時計塔も。

この後、ホテルがあるフィレンツェへ向かい、この日の行程は終了。



シエナ編は以上です。

次回、フィレンツェ編。

▼イタリア旅行記一覧

・イタリア旅行1~2日目(2009/03/15~03/16) ~ローマ・ヴァチカン~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~アッシジ~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~シエナ~
・イタリア旅行4日目(2009/03/18) ~フィレンツェ~
・イタリア旅行5日目(2009/03/19) ~ピサ~
・イタリア旅行6日目(2009/03/20) ~ヴェネツィア~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ヴェローナ~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ミラノ~

イタリア旅行記4

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■イタリア旅行記4 4日目(2009/3/18) ~フィレンツェ編~

●フィレンツェ-Firenze-

イタリアのトスカナ州フィレンツェ県に属する人口36万人の都市。
古代ローマ時代、花の女神フローラの町としてフロレンティア(Florentia)と名付けた事が語源とされていて、フローレンス、フロランス、フロレンツなどと呼ばれることもあります。
また、フィレンツェはルネサンス発祥の地として知られ、「屋根のない博物館」と表されるほど、稀有な建築物や彫刻などの芸術作品が残っています。
このような美しいフィレンツェを仕立て上げたといえるのが彼の有名なメディチ家で、現在でもウフィツィ美術館やピッティ宮殿、ヴェッキオ宮殿などにその輝かしい功績を見ることが出来ます。



朝8:30、ホテルを出発し歩いてフィレンツェ中心街へ向かいます。

まず最初に見学したのがウフィツィ美術館。
この美術館はフィレンツェを支配していたメディチ家歴代の美術コレクションを収蔵する美術館で、古代ギリシア、古代ローマ時代の彫刻から、ボッティチェッリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどイタリアルネサンスの巨匠が手懸けた絵画を中心に展示されています。

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▲ウフィツィ美術館入場券 値段:6.5ユーロ≒845円

美術館内部は例に漏れずノンフラッシュ撮影も含め禁止でした。

内部の展示作品について興味がある方は↓へどうぞ。
ウフィツィ美術館 -Wikipedia-

色々な作品を拝見してきましたが、浪人生である私的にボッティチェリの『春(Primavera)』や『ヴィーナスの誕生(La Nascita di Venere)』など歴史的にも価値のある作品を鑑賞できたことはルネサンス期の文化史に興味を持つ良い契機となったような気がします(汗)。

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▲橋上家屋で有名なヴェッキオ橋 美術館内部から外の景色を撮ることは許されていたのでパチり…

美術館を出るとかつてフィレンツェ共和国の政庁舎として使われ現在でもフィレンツェ市庁舎として使われているヴェッキオ宮殿前のシニョーリア広場に出ます。

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この広場には何故か野外に数多くの美術作品が置いてあります。
個人的に気になったのが下の写真。

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1554年チェリーニ作の「メドゥーサの首をかかげたペルセウス像」だそうです。
目を見ると石にされてしまうというメドゥーサをペルセウスが後ろから忍び寄って退治したというギリシア神話が基になっています。

…と、またもや「シャングリ・ラ」に反応してしまうの残念な子がここにいますw

そして先程から気になるのが↓

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見ての通り馬車です。
日本でも人力車とかは偶に見ますけど馬車は流石に走ってないですよね(笑)。

さて次はフィレンツェのシンボル「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」へと向かいます。

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▲途中で見つけたレプッブリカ広場にある巨大なガッレリア 目の前で回るメリー・ゴーラウンドが微笑ましい限り…

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そして到着。
分かりにくいですが左から洗礼堂・大聖堂・ジョットの鐘楼となります

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▲洗礼堂の東側にあるロレンツォ・ギベルティ作「天国への門」 本物は付属博物館で展示されている

この聖堂は1296年から140年以上をかけて建設されたイタリアにおけるゴシック建築および初期のルネサンス建築を代表するもので、フィレンツェのシンボルとなっています。

上の写真では分かりにくいと思うので意味も無く私がお土産に購入したドゥオモのミニチュアを使ってみます(笑)。

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▲(左)立体図(中)正面図(右)平面図

上から見ると実は十字架の様な形状をしているのが分かります。
ちょうど十字の交点の位置に大クーポラがあり直下には祭壇が存在します。

因みに現在の聖堂は3代目にあたるもので、古代ローマ時代に作られた旧聖堂(サンタ・レパラータ聖堂)は東ローマ帝国(ビザンツ帝国)時代の戦役によって破壊されたために現在の聖堂の地下に眠っているそうです。7世紀から9世紀にかけて再建されたロマネスク様式の2代目大聖堂はその内観の一部が現在でも公開されているとか(初耳なんですが…)。

…そんな話は置いてといて中へ入ることにしましょう。

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外観が派手なのでサン・ピエトロ大聖堂の様に中も派手だろうと思っていたのですが、白く壁が塗られ、思っていたより落ち着いていました。
サン・ピエトロ大聖堂が派手なバロック様式なのに対して、こちらは簡素なゴシック様式だということを考えてみれば当たり前のことですね。

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▲大クーポラに描かれたジョルジョ・ヴァザーリ、フェデリコ・ツッカリ作『最後の審判』

聖堂の見学を終えると、待ちに待った昼食です。

ビスティカ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風ステーキ)、フェトチーネ(平たいパスタ)、そしてデザートはパンナコッタでした。
おいしかった…。

昼食後、午後は自由行動となるのでまず先程の大聖堂に昇ることにしました。
中へ入るだけならタダなのですが昇るには金が必要とのことなので入場券を購入。

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▲8ユーロ≒1040円 高い…

入場券を見せ昇っていくわけですが、もちろんエレベーターなどという文明の利器は備わっていないので高さ90mのクーポラ頂上までは464段の階段を昇ることになります(汗)。
運動不足気味な私にとっては地獄でした(笑)。

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▲ウフィツィ美術館・ヴェッキオ宮殿方向を望む

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▲フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅・サン・ロレンツォ聖堂?方向を望む

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▲この写真を見るとフィレンツェが山々に囲まれた町だということがよく分かります

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▲高さ90mのクーポラから見下ろす

と、素晴らしい景色を堪能した後、まだ時間があるので適当に町をぶらつくことに。

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▲ピッティ宮殿(下手糞な写真ですみません…)

ヴェッキオ橋を渡り少し行ったところにあるピッティ宮殿に到着。
このピッティ宮殿は16世紀頃に完成したルネサンス様式のメディチ家宮殿で、1587年にフェルディナンド1世が即位して以降、ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世によってイタリア国民に移譲されるまで、トスカナにおける宮廷としての役割を果たしていました。

中をじっくり見てみたかったのですが、歩き疲れていたのでホテルに帰ることに。

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▲ヴェッキオ橋からの眺め

(おまけ)

この日は夕食がついてなくどこかへ食べに行くのも面倒なので近くにあるCOOPへ買い物に行ったのですが、何を血迷ったのか↓のようなものを…。

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ちゃんと「SAKURA(桜) MAKI(巻き) NIGHIRI(握り)」と書かれています(笑)。

このくらいの量なら日本では数百円で買えそうですが、この寿司日本円で1000円以上してます。
こっちでは高級品なんですね…。

…まぁ寿司が高級品なのは分かるとして、実は醤油も高級品なんですよ。
ファミレスに置いてある醤油サイズのもので確か9.5ユーロくらい。それよりちょっとだけ大き目のビンサイズだと14ユーロくらい(約2000円!!)。
恐るべしキッコーマン(笑)。

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というわけで結局機内食で余った塩をかけて食べました(笑)。
意外と美味しく頂けましたがシャリが異常に硬かったです…。




以上です。

▼イタリア旅行記一覧

・イタリア旅行1~2日目(2009/03/15~03/16) ~ローマ・ヴァチカン~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~アッシジ~
・イタリア旅行3日目(2009/03/17) ~シエナ~
・イタリア旅行4日目(2009/03/18) ~フィレンツェ~
・イタリア旅行5日目(2009/03/19) ~ピサ~
・イタリア旅行6日目(2009/03/20) ~ヴェネツィア~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ヴェローナ~
・イタリア旅行7日目(2009/03/21) ~ミラノ~

イタリア旅行記5

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■イタリア旅行記5 5日目(2009/3/19) ~ピサ編~

●ピサ-Pisa-

イタリア共和国トスカナ州ピサ県に属する人口約8万7千人の都市。
ピサの起源は現在でも不明とされていて、ギリシア人、エトルリア人他、様々な民族による創設説が存在します。
地中海沿岸に位置するピサは、古代から海運都市にとしての揺ぎ無い地位を築き、共和政ローマ時代にはリグーリア人、ガリア人、カルタゴ人居住地域への遠征基地としても利用され、313年のミラノ勅令以後、キリスト教(カトリック)の司教座が置かれました。
中世になるとトスカナ地方の門戸として東方貿易で繁栄し、イタリアの他の海洋国家(アマルフィ共和国、ジェノヴァ共和国、ヴェネツィア共和国)と並ぶ強固な海運国家へと成長しましたが、13世紀にライバル・ジェノヴァ共和国に破れて衰退していきます。
そんなピサですが、かつての繁栄の痕跡は現在でも見ることができ、中でもピサ大聖堂やピサの斜塔などはピサのシンボルとして現在も親しまれています。
因みにガリレオ・ガリレィの生誕地としても有名です。

▼地図(Google Earth)

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朝7:30、フィレンツェのホテルを後に。
二日前暗くて立ち寄ることが出来なかったミケランジェロ広場で撮影時間を頂きました。

公園の中央に鎮座していたのは…

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ミケランジェロ作のダヴィデ像です。
公園にあるものはレプリカで本物はフィレンツェ市街地内のアカデミア博物館で展示されています。
巨人ゴリアテとの戦いに臨み、岩石を投げつけようとしている旧約聖書における一場面を表現しているというのは結構有名。

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▲アルノ川に面するフィレンツェ市街地を一望できる 因みにこのアルノ川は今回の目的地ピサの町も通過する

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▲サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 周りの建物に比べてクーポラが如何に大きいかが見てとれる

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▲サンタ・クローチェ聖堂 ミケランジェロ、ガリレオ、マキャベリなど著名人が眠る”イタリアの栄光のパンテオン”だとか

撮影後、バスでピサへ向かいます。
揺られること1時間?ほど、ピサ市内に到着。
例の如くバスが中心地に入り込むスペースがないので少し離れた駐車場から公共の2連式バスに乗車します。
これに10分程乗り”ピサのドゥオモ広場”ことミラコリ広場の目の前へ。

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▲定番アングルで申し訳ない…

このピサ大聖堂は、1063年にパレルモ沖でサラセン艦隊を破ったことを記念して建築が始まったとされる聖堂で、11〜12世紀に流行したロマネスク様式の代表にして手本とされる聖堂です。
因みにロマネスク様式とは色大理石を用いた石造りのキリスト教建築の一つで、最初のヨーロッパ建築様式とも言われており、石積みの技術が成熟していなかったため、窓が小さく壁が厚いのが特徴です。
また入口の円形アーチも特徴の一つとなっています。

奥の斜塔も気になりますが後ろを振り返ると

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見事なまでの洗礼堂があります。
この洗礼堂は1152年に着工し、完成までには200年以上を要したそうです。
そのためなのか、下部がロマネスク様式で列柱とアーチで装飾されているのに対し、上部は尖塔郡が装飾されたゴシック様式となっています。

そしてピサの斜塔へ。

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これはあまりにも有名なので説明は不要ですよね?
ただの塔というイメージが強いですが、本来の役割は鐘楼です。

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▲下から見上げた斜塔 塔の補強のため足場が組まれている

これからこの塔を上っていく訳ですがこの塔には予約しないと入れないらしいとか。

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▲足元の時点で既に傾いている…

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▲細い階段を延々と上っていき…

息を切らせながら頂上へ到着。
視界は真っ直ぐに見えるんですが…階段を昇っている最中も傾きを感じていたので少し吐き気がw

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▲大聖堂と洗礼堂

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▲レンガ色に染まるピサの街並み

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▲アレーナ・ガリバルディ プロサッカークラブピサ・カルチョのホームグラウンド・スタジアムらしいです

サッカーにはあまり興味がないのでよく分かりません…。

斜塔を降り自由時間となったので大聖堂と洗礼堂の中へ入ってみることに。

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▲入場券 二つ一緒で6ユーロ≒780円

まずは大聖堂から。

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この写真の左右に円柱郡が見えると思いますが、この円柱の多くは戦利品としてパレルモの古代遺跡から運ばれたものだそうです。内装にはビザンツ様式の影響もちらほらとうかがえます。

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そしてこの写真の右に見えるブロンズ製のランプなんですが、ガリレオがこのランプの揺れから振り子の等時性を発見したと言われています。
但しこのことは事実ではないらしいとか。

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▲説教壇 14世紀の始め頃に作られたものらしい

大聖堂を見学し終え洗礼堂へ。

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この洗礼堂、実は音響効果的に素晴らしい建物で、内部は正十二角形かつクーポラと内側の屋根との間に大きな空間があるため音が規則正しく反射しエコーのように響くそうです。
そのためこの洗礼堂内では決まった時間に「エコー」というイベントが行われており、係りの人が賛美歌?(正確には違う)のような美しい声を響かせてくれます。
ちょうど私が入場したときもこの行事が行われ、DTMとかギターをやってる人にはわかると思うのですがスラー(レガート奏法)のアルペジオモードみたいな感じとても綺麗でした。

美しい歌声に満足したところで昼食へ。
ニョッキ中心の料理で、なんだか不思議な感じがしましたが例に漏れず美味しく頂けました。

昼食後、ピサを後にしついにヴェネツィアへと向かいます(正確に言うと対岸のメストレ)。

途中まではいい天気だったのですが、なんとヴェネト州に入った辺りで豪雨にorz
結局4時間くらい走行してメストレのホテルに着いたときも雨は止まず…。

次の日が私にとってのメインなので何とか晴れて欲しかったのですがね…。



果たして明日は晴れるのか!?



to be continued...

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